夏のこの時期になると、大学生の希望時期も重なって企業はインターンシップの受け入れを始めます。
幸いにも私の勤めている会社も年々インターンシップを希望する学生が増えてきたので、夏と秋にインターンシップに取り組みます。主に取りまとめを人事部で行いますが、それぞれの希望職種(事前に確認してあるやりたい事)に応じてインターン生を該当部署毎に振り分けられます。
インターンシップで受け入れた学生に受けてもらうプログラム内容は受け入れ部門で検討・実施するのですが、本格的に実務をしていただく事は業務内容上、専門知識が必要となってきてしまうので、なかなか難しいものです。会社のインターンシップの期間は5日間という事もあり、どうしても座学やオリエンテーション、見学といった内容が多くなってしまいます。
学生のインターンシップの参加目的で多いのは、「業界・業種の理解」、「会社・仕事の理解を深める」、「社会に出る前の雰囲気確認や経験」といったものが挙げられていると聞いています。
会社・仕事の理解を深めてもらうために
今までのインターンシップに参加する学生のお話を聞くと、インターン生同士でテーマに則った企画を立案・発表という形が多いようです。
ただ、折角部署毎にインターン生を振り分けて配属されたので、もっと堀りさげた内容について理解を深めていただきたいと考え、海外支社(現地法人)の新人を育てるトレーニング内容を更に簡易にしたものを準備し、インターンシップ生の方に受講してもらう事を計画しました。
インターン生を受け入れることで、こちらも勉強させてもらう
海外支社(現地法人)の新人は既に必要知識を備えた者や経験者が多くの場合で採用されるのですが、日本人の新規採用は海外に比べて専門知識に特化した人材はなかなか見当たりません。(存在しても、そのような人材は研究職を目指すのが多いと感じています)
実際のトレーニングをしていく中で、やはり取り扱っている専門知識・業界用語を説明していく事が必要となってしまいます。これらの知識や言葉は普通に使用していますが、インターン生に改めて説明するとなるとなった際に、分かりやすく理解が簡単にできるように資料や説明が必要と改めて認識させられ、調べなおす事もありました。また、人に対して説明・トレーニングする事はこちらとしても発表や対人スキルを磨けるので、鍛えられる機会となりました。
今回、インターンで行ったプログラム内容も改善又は見直していかなければならないでしょう。実務の傍らで対応するのでなかなか難しいでしょうが、インターン生を受け入れてプログラムを計画・実施する事はこちらとしても勉強させてもらえるので、今後も実施してみたいですね。